暗号資産メディア大手Decryptの公開したレポートによると、数あるブロックチェーンプロジェクトのなかで、特にEthereumがもっとも多くの開発者を惹きつけており、FilecoinやPolkadot、その他DeFiプロジェクトが急速にエコシステムを拡大させているとのことです。
暗号資産・ブロックチェーンプロジェクトを評価する場合、時価総額を基準とする方法が一般的となっていますが、時価総額だけの評価では良質な開発者コミュニティを見逃してしまい、マーケティング力のあるプロジェクトばかりが評価されてしまう懸念があります。結果として、詐欺的なプロジェクトや立ち上げ当初の計画からなかなか進まないプロジェクトが蔓延してしまっている状態でもあります。たとえば、60億ドル以上の投資を集めたOneCoinは、誇大広告だけでプロジェクトを構築した場合に何が起こるかについて私たちに教えてくれています。
そのために、「どれだけ活発な開発者コミュニティが存在するか?」というのは非常に重要な指標になるといえるでしょう。
Decryptの公開レポートでは、最も活発な開発者コミュニティを有するプロジェクトとしてEthereumが選出されています。Electric Capitalが作成したレポートによると、Ethereumには、開発者が月間平均で約2,300人活動しており、過去3年間で215%成長しています。また、Polkadotの成長も著しく、約400人の活発な開発者が存在しています。
あわせて、分散型ストレージFilecoinにも活発な開発者コミュニティがあることも取り上げられています。Filecoinは2020年10月にメインネットが開通したばかりのプロジェクトであり、2019年の第3四半期から2020年の第3四半期にかけて開発者の数が3倍に増加しています。その他にも、特にDeFiプロジェクトは急速に開発者を増やし続けており、DeFi関連の開発者は2020年中に67%増加しています。
まとめると、以下の3点に集約されます。
- Ethereumは依然としてもっとも多くの開発者がそのネットワークに貢献している
- FilecoinとPolkadotの開発者が大きく増えている
- DeFiプロジェクトも開発者の獲得に成功している
以上。
※ 元記事:Decrypt「Who Are the Fastest Growing Developer Communities in Crypto?」
※「HEDGE GUIDE」2021年4月22日を参考に一部加筆修正。
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